インバウンド接待の難しい店選び

2016.10.06 Thursday
        

海外企業の日本支社に合計7年勤めていたので、海外からのお客様を日本で飲食店に連れて行く機会が多くありました。今では数は減ったものの、まだ昔の付き合いや、プライベートや、色々なところで同じようなことがあります。

 

そういう時、よく遭遇する勘違いに気付いたので、ちょっとまとめてみます。

 

1.    出身国に合わせた料理
例えばフランスの人ならフランス料理、中国の人なら中華料理を喜ぶだろうと思って、そういう店を東京で探して連れて行くと…大抵は失敗します。本国ほどのレベルではない上に、多くの人はせっかく日本に来たのだから、日本の料理を食べたいと思うものです。もちろん、例えば日本の、特に中高年の人の中には、どこへ行っても日本食を食べようとする人もいますが、世界的に見るとむしろ例外です。

 

2.    日本=寿司、天ぷら
じゃあ、やっぱり外国の人は日本名物で世界的にも知れ渡っている寿司や天ぷらがいいかというと、必ずしもそうでもないのです。特に寿司は世界的に人気といえども、やはり好き嫌いがあります。また、これらは海外でも主要都市なら沢山ありますし、日本でもホテルや街中など観光客でも行きやすいところにあるので、わざわざ連れて行ってもらうこともないのです。

 

では、私ならどこに連れて行くかというと…


まず、観光客が来ないような、地元の焼き鳥屋や居酒屋、お好み焼き屋などが第一候補です。これらは海外では少ない上に、日本に来ても自分たちだけでは行きにくいからです。でも味としては、割と万国共通に、誰にも好かれるものです。

 

それから親しい人なら家に呼ぶのがベストですね。日本式の接待と違い、家に招いたからと行ってそれほど豪華なものはいらないのです。むしろ普段食べている家庭料理の方が喜ばれるはずです。また、欧米では自分の家へ招くのが最上級の接待とされていることが多いのです。

 

あと日本以外の主要都市では飲食店は完全禁煙が常識です。発展途上国でも、多くの都市でレストランが禁煙になっています。特に主要先進国から来た人は嫌煙家が多いので要注意です。

 

以上、偏見もありますが、何かの参考になれば幸いです。

 

            
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