「Excited」「Exciting」の訳

2018.09.03 Monday
        

英語>日本語の翻訳に携わっている人なら、1度や2度はこの問題に遭遇したことがあるかと思います。

 

英語ではとてもよくこの言葉を使います。

 

「Exciting News」「I am excited about this IT project.」

直訳すると、「刺激的なニュース」「このITプロジェクトに私は興奮しています。」ですが...。

 

日本語として、かなり違和感があります。

しかし日本語にぴったりする表現がないため、大抵の翻訳者は上記のような訳にしていますし、人によっては、意味を考えて、「エキサイティングなニュース」「嬉しいニュース」や、「このITプロジェクトを楽しみにしています。」くらいに訳す人が大半です。ただ、「エキサイティングなニュース」は大衆向けのスポーツニュースならともかく、B2Bのニュースでは違和感があります。

 

しかしですね...。

私が思うに、これは文化の違いなのです。

 

日本では古来より、自分の感情を表に出さないのが良いとされていました。写真に写る時に笑うのは最近の習慣で、昔の人はみんな真面目な顔をして写っていたと思いますし、お相撲さんが勝ってガッツポーズをしたら大ヒンシュクをかいました。そうかんがえると、「エキサイティングなニュース」「素晴らしいニュース」も、どことなく「英語からの翻訳」という感じがしてしまうのです。

 

最大限に日本語らしくするためには、これらは日本語に含めないのがベストです。しかし翻訳者は、それでは「漏れている」と怒られることもあるので、「良いお知らせ」、「このITプロジェクトに私は期待しています」くらいが自然ではないでしょうか?

 

言葉の違いは文化の違いです。正確かつ自然な翻訳は非常に難しいものです。

 

 

            
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