外国人が日本料理を喜ぶか?

2019.09.09 Monday
        

一昔前なら、「外人は寿司なんて食わない」と言われていましたが、今の時代になり、あまりにも多くの観光客が回転寿司に並んでいる風景がテレビなどで取りあげられたためか、「外国人は寿司が好き」というのが常識になってしまいました。

 

さらに海外でも日本食ブームが長く続き、日本料理を楽しむ外国人の様子が沢山報道されたためか、外国人なら全員日本料理が好きであるかのような錯覚に私たちが陥っているフシがあります。そのため、海外からのお客様を日本料理店などに連れて行く人が増えているようです。

 

 

 

しかしですね...。

私もこれまで何度かやりましたが、実際の反応はマチマチです。私の経験値だけでいうと、本当に喜んでくれる人は3割くらい、あと3割は喜んでいるふりをしてくれる人、残り4割くらいの人は残念な反応をします。中には露骨に嫌う人やほとんど残す人もいます。生ものが苦手という理由もあれば、少量ずつ出てくるのでボリューム感がないという理由もあります。

 

思うに、料理というのは文化や歴史につながっていますし、これまでの経験も大きく関係があります。写真のような料理を見て「美味しそう!」と思うのは、そういう背景をもっている私たちだからなのです。そういう背景がなく、食べたこともない人がこれを見ても美味しそうとは思わないわけです。

 

テレビなどに感化されて、「外人は日本料理が好き」と勝手に決め込んではいけません。私の失敗談からして、高いお金を使って高いお店に行く前に、ちゃんと下調べしておくことをお勧めします。
            
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