社内ボーリング大会の謎

2011.10.05 Wednesday
        
先日ある経済団体の地域イベントで、「グループ対抗ボーリング大会」なんてものの案内が届きました。「はぁ~?今さらボーリング大会?」と思いながらも、ふと、昔話を思い出しました。

20年くらい前までは、会社の懇親会などではボーリング大会が超定番でした。50人くらいの会社や支店なら、部や課、チームなどで対抗戦にしたりして、最後に宴会というパターンです。

で、なぜ、それが他の遊びを差し置いて超定番だったかというとですね...

その頃に部長や役員など、部門内の最上位にいる人って、大体50歳前後(つまり今は70歳くらい)で、その年代の人って学生時代がボーリングの全盛期だったのです。ものすごくボーリングにこった人も沢山いますし、大抵の人は日常的に通っていたりしたので、なかなか上手なのです。

それに対してその頃の下っ端、つまり20-30歳くらいの人は、もうボーリングブームが去った後の世代なので、やったことはあるにせよ、それほどウマくない人が多いのです。

で、会社行事となると当然、下っ端が上司を打ち負かすわけにはいきません。「いや~。部長はボーリングも上手なんですね~。」なんて、言う雰囲気を作ることが不可欠です。そこで若者が得意なディスコ(...これも古い言葉だけど)やビリヤード、カラオケに連れていくことは絶対にNG。上司に活躍してもらうためにはボーリングが選ばれるのです。

こんなことをサラリーマンなりたての頃に教わって、早くもサラリーマン社会を見た気がしたのでした。

            
その他

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック