「スマホを使うほど学力が下がる」...?
いずれはこういうことを言いだす人がいるだろうとは思っていましたが、医師会が警告ポスターまで作ったというのは意外でした。
http://mainichi.jp/articles/20170216/k00/00m/040/043000c
もちろん、視力や睡眠、学力の低下ともに統計的に正しいのでしょう。医師会なのだから、医学的にも証明できることなのかも知れません。
でもだからと言って「スマホ=悪」というのは違うと思うのです。テレビや読書に関しても同じです。テレビを長時間見ている人、読書を長時間行う人は、いずれも視力、睡眠時間共に短いはずですが、「テレビ=悪」「読書=悪」ではありません。
要するに使い方なのです。新しいツールが世の中に誕生した時は、必ずと言っていいほどプラス面よりマイナス面が大きく取り上げられます。それは産業革命の時代から同じです。スマホを使って、これまで考えられなかったくらいに効率的に勉強をしている人も沢山います。コミニケーション能力が低下するどころか、メールやラインなどの新しいコミニケーション能力が生まれているのです。素晴らしいことです。
ただ、使い方を誤っている人が多いのも事実です。勉強をそっちのけにして、ゲームに夢中になっている若者が多いのでしょう。結果、学力が低下しているわけです。
「スマホ=悪」と決めつけ、スマホを子供たちに禁止するようなことがあってはなりません。スマホを正しく使い、有効活用するように指導するのが大人の本当の役目だと思うのです。
そして、多くはゲームなどの気軽に楽しめる娯楽ツールで遊んでいる人のほうが圧倒的に多い気がします。
自分を「律する」ことが難しい子供にとってスマホはオモチャとして使われているといっても過言ではありません。
さらに清水様が大学生だったころよりも、いまの大学生のほうが本を読む時間は大幅に減っていると思います。
この間、4年制大学を卒業した社会人に「岩波新書」の話をしたところ、「岩波新書」を知らないと言われ驚きました。
私は、やはりなにか心配です。