カナダの図書館の話
小さな話なので、多分、日本では報道すらされていないと思います。
何となく、ネットでカナダのニュースを見ていた時に知りました。
カナダのある公立図書館で、若者がネットで怪しいサイト(つまり、アダルト)を閲覧していたのを子連れのお母さんが発見。子供もいる環境で教育に悪いからということで図書館にクレームしたのですが...。
日本だと当然、「けしからん!」となって、その閲覧者は退場させられるでしょう。そして翌日には「禁止!」の貼り紙がされるでしょう。でもカナダでは、違うようです。
図書館側は、最初注意することを拒否したらしいです。自由が保障されているのに、閲覧制限をするわけにはいかないということです。もちろん、図書館が利用者の見ているものを「検閲」することもできません。知る権利、見る権利は憲法で保障されているのでしょう。多分。もしかすると検閲の行為が禁止されているのかも知れません。
結局、気付いたら注意するけど、強制はしないという結論になったそうです。
日本だって(中国と違って)検閲はありませんし、情報制限も(大原則)ありません。でもやはり社会的に良くないとされているものは制限されますし、制限したことに対して大きな問題になることも滅多にありません。
ネットに国境はないですし、カナダは日本と文化的にも制度的にも近い国ですが、この辺にはやはり大きな違いがあるようです。