データセンターの災害対策
2018.09.07 Friday
大災害が起こると、まずは津波や火事など直接的に人命にかかわることを心配するのは誰でも同じです。その次に、電気、ガス、水道など「ライフライン*」と呼ばれる生活インフラを心配し、そして交通機関などを心配します。
そして...私は職業柄、次にデータセンターのことを心配します。
ホームページやメールなどを動かしているシステムは、通常、データセンターという大きな専用施設に置いてあるのですが、これが地震や水害でやられると、すべてがぶっ飛びます。もちろん信頼のおけるデータセンターなら耐震構造、非常電源を完備しており、水害が起こりにくい地域にあるものですが、だからと言って完ぺきではありません。
銀行や証券など、非常に重要なシステムなら大抵はデータセンターを「東京+大阪」「北海道+沖縄」「東京+香港」など、2つ以上の地域に分散して互いにバックアップを取る仕組みにしてあります。でも、そうやっていないところもあるはずですし、これら以外の一般企業のデータなどは一つのデータセンターにしかなかったり、社内のサーバに置いてあったりすることもあるはずです。
災害によりすべてのデータが喪失したら、どうなるのでしょう。
想像しただけでも恐ろしいことです。
(*「ライフライン=生活インフラ」なのは和製英語。英語でlifelineは命綱や緊急コールの意味。)