「親愛なるお客様」!?

2018.11.25 Sunday

企業から届いた手紙やメールの冒頭が、「親愛なるお客様」と書いてあったら...原文は英語で、それを日本語に翻訳したものだなってすぐにわかってしまいます。英語の「Dear Customer」を教科書的に翻訳したものでしょう。

 

さらにですね...。

日本語だと既に取引があるお客様への手紙やメールは必ずと言っていいほど定型の挨拶文から始ります。簡単なものなら「お世話になっております」ですし、丁寧なものなら「平素は格別のご高配を賜り...」などでしょう。もちろん時候の挨拶もあります。しかし、英語の手紙にはこれらがないことが大半です。英語の手紙でも同様の挨拶はありますが、なくてもOKです。なので、英語の手紙を通常通りに翻訳すると、「親愛なるお客様」から始まり、いきなり本題に突入します。

 

これでは、いかにも翻訳したという感が強くなってしまい、違和感を感じてしまうものです。

 

しかし!

だからと言って、翻訳の依頼を受けた翻訳者が原文に書いていない「平素は格別のご高配を賜り...」を追加できるかといえば、90%は無理です。社内の人で、翻訳者ではなく秘書、マーケティング担当、営業担当などなら可能かも知れませんが、まあ通常はやらないでしょう。

 

手紙やメール一つにしても、それぞれの文化や歴史的背景と無縁ではないのです。単なる翻訳ではなかなか伝わらないことが多々あるものです。

 

ちなみに...。

Google翻訳で「Dear Customer」を訳してみると、「お客様各位」と出てきました。これなら違和感がありません。下手な翻訳者よりも上手ですね。立派!

 

 


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