みんな自分たちが特殊だと思うもの

2019.06.02 Sunday

翻訳の話をする時に、大抵の業種の人が「私たちの業種は特殊ですから、翻訳は難しいですよ」とおっしゃいます。しかし私に言わせれば、特殊ではない業界はありません。化学、医療、技術はもちろんですが、部品製造だってITだって飲食だって衣料だってみんな特殊ですし、専門用語は沢山あります。それらに対応できるのが翻訳のプロというものです。

 

国としてみても、往々にして同じ事があります。金髪の女性が箸を使って食事していると、「箸使いが上手ですね」と言う人が沢山います。「よく見ろよ!下手じゃないか!」と私は言いたくなります。みなさん、日本人は特殊で箸も特殊、日本人以外は箸が使えないと思っているのでしょうか?世界の約1/3は箸を使う民族ですし、逆に箸を使う民族だって手を使ったりフォーク・ナイフを使います。

 

言葉だってしかり。「コン・ニチ・ハ!ゲンキ・デスカ!」なんて言われただけで、「日本語が上手ですね!」なんて言いますが、どう聞いたってヘタクソでしょう。やはり、日本人は特殊であり、日本人以外は日本語を話せないと思っているようです。

 

実際のところは、みんなが特殊です。ということは、みんなそんな違わないということです。そう考えると、違った角度から物事が見えてくる気がします。


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