スイカを見分ける名人
2019.08.14 Wednesday
いただき物の美味しいスイカを食べながら、ふと思い出しました。
あるスイカの名産地の農協で、スイカの中が空洞か否かを見分ける名人がいたそうです。その人はスイカを見てたたくと100発100中で見分けることができたということです。なので、その農協ではその人がすべてのスイカを選別して値決めていたということでした。
それはそれは、すごいことだと思うのですが...。
しかしその人が風邪をひいて休んだら、どうするのでしょう?
他の農協にヘッドハントされたり、交通事故にあったら、一体その農協はどうするのでしょう?
その話を20年も前に聞いたときに、そんなことを考えたのでした。
今の時代、当然センサーで見分けています。こちらも(もちろん)100発100中ですし、他の農協に盗まれても事故で使えなくなっても(もちろん)代替品を調達することが可能です。
スイカを見分ける名人はあくまで一例です。
世の中、ありとあらゆるところに名人がいて、他では真似ができないノウハウがあり、その人の能力に頼りきっている..ということがあるものです。趣味の世界ならまだしも、企業がそれではあまりにも危険です。
色々なことが機械化され、電子化され、AI化されることにより、そういう危険がぐっと減るわけです。企業だけでなく、経済全体にとって、素晴らしいことだと思います。