「不正」という言葉の使い方

2014.09.30 Tuesday
        
あるネットサービスにログインしようとしたところ、パスワードを間違えてこんな画面がでてきました。



これ以外にも、例えばログイン後のページ移動でブラウザの戻るボタンを押したときなどに「不正なページ移動です。」などと出てくることもあります。

しかし、この「不正」と言う言葉に、私は強い違和感があります。

国語辞典(新明解)で「不正」を調べると、「正しくない△こと(様子)。狭義では、金品の授受に関するそれを指す」と出てきます。また、広辞苑では「正義でないこと」とも書いてあります。一般的には「不正」というのは、法律や道徳に反するような悪事のことを指すのではないでしょうか?

「入試での不正行為」「不正送金」「不正アクセス」「不正投票」...など、いずれも犯罪行為です。

最初の例では単に「正しくありません」という意味での「不正」ですが、ここに「不正」という言葉を使うのはいかがなものでしょうか?

私と同様に違和感を覚える人も多いはずです。
「間違っています」「相違しています」などの言葉に置き換えるのがいいかと思います。

 
            
格安ホームページ作成/SEO

高価なビデオ会議システムの謎

2014.09.29 Monday
        
つい先日、同業の仲間と、「昔は十万円以上もするビデオ会議システムを会社で導入して、海外や地方拠点と電話会議をやっていましたよね。今ならPCとスカイプで無料ですよね〜。」なんて話をしていたのですが...。

今日のニュースでは、キャノンが中小企業向けに格安システムを発表したとのことです。

http://news.mynavi.jp/news/2014/09/29/184/

その価格が116,000円です。

ん?
今の時代、何でそんなものを買う必要があるの?

販売元のホームページを見ると、「Web会議なら安価だけど、IT担当者が必要...」なんて書いてありましたが、スカイプやラインの会議なんて、中高生でも使っていますよ。

どうも不思議です。
20年前ならともかく、何か時代と合わない気がします。

まあ、それ以上は詳しく読んでいませんが、想像するには、通信の安定性とか画質とか音質とか、あるいは付加機能とか、その辺がネットの無料システムとは全然違うのでしょう。多分。

しかしネット+モバイル+クラウドの時代に、こういうシステムが新発売されるのが、やはり私としては不思議です。まだ根強い需要があるということかも知れません。
            
インターネット/最新技術

スタバのWIFIの進化

2014.09.28 Sunday
        
スタバの無料WIFIが、これまでは専用のページから登録して使う仕組みだったのが、先週からはSNSアカウントでログインすれば使えるようになりました。

http://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2014-990.php

SNSアカウントでログインというのは、フェイスブックやツイッター、グーグル、ヤフーなどのIDを持っていれば、そのIDとパスワードでスターバックスの専用ページにログインすればWIFIが使えるようになるということです。つまり、スターバックスWIFIの専用登録が不要になったわけです。スターバックスでWIFIを使おうという人なら、恐らくは100%、この中のどれかのIDは持っているでしょう。なので、さらに簡単にスターバックスで無料WIFIが使えるようになったのです。

日本のスターバックスで無料WIFIが始まる数年前から、米国のスターバックスでは無料WIFIは定番でした。「スタバ=無料WIFI」と思っている人も米国では多かったですし、それが米スタバの戦略であり、見事にヒットしたわけです。

日本では数年送れて開始され、ファンを確実に増やしているようです。それが今回のログイン簡素化により、さらに拍車が掛かることだと思います。

スターバックスの発表では、「東京オリンピックに向けて、外国の人が更に使いやすくするため」とのことですが、この当りはさすがに一歩進んでいますね。
            
インターネット/最新技術

「7時過ぎても大丈夫ですよ!」

2014.09.27 Saturday
        
まあ、当然と言えば当然なのですが...。
車を点検に出した時のことです。
出来上がったので取りに行くのに自動車屋さんの営業時間が夜7時までなので、それまでに必ず行きますと伝えると、「7時ピッタリには閉まりません。そのあとしばらくやっているので、どうぞゆっくり来てください。」とのことでした。

嬉しいですね!

しかし、考えてみたらお役所ではあるまいし、民間企業なら6時終業でも大抵は10時くらいまで仕事をやっているものです。店だって7時閉店と言っても(何かの規制で厳しく決まっている業態以外は)閉店後もしばらくはやっています。

当たり前です。
ライバルとの厳しい競争がある中、時間通りに閉店し、時間通りに退社しているような会社の方がおかしいと思います。

もちろん労働問題もあり、時短も大切ですが、そんなことを言っているほど余裕のある時代ではないでしょう。

そんな当たり前のことすらできずに、業績悪化を景気のせいにしている会社や個人事業が何と多いことやら...。
            
ビジネス/経済/仕事

バグ出し

2014.09.26 Friday
        
IT業界、特にソフトウエア関連では「バグ出し」という言葉があります。

なにもITに限ったことではないのですが、車でも洗濯機でも、一般的に新製品が出て最初の1年間くらいの間に色々な欠陥が見つかるものです。もちろんメーカーも発売前に念入りなテストを行うのですが、まさかテストに何万人も使うことはできませんし、1年もかけるわけには行きません。で、どんなに頑張ったところで数百名が数週間でできるテストというのは限られています。

それが一旦販売されたとなると、数万人規模の「テスト」が行われるわけです。しかも実験室でプロが行うテストと違い、一般ユーザーがあらゆる環境で使うわけですから、想定されていなかったことが無数にでてくるものです。すると、メーカーのテストでは発見できなかった欠陥が発見されるというわけです。

これを「バグ出し」と呼んでいます。

ただしソフトウエアやスマホなどの場合は、車や洗濯機と違い、短期間でものすごい数が普及します。車なら発売されて3年後に重大欠陥が見つかりリコールということもありますが、ソフトウェアやスマホなら、わずか数ヶ月だと思います。

と、いうわけで、私自身は新しいもの好きではあるものの、新製品は1サイクルあけてから買うように心がけています。
            
インターネット/最新技術

時代遅れの電話アンケート

2014.09.25 Thursday
        
弊社も(というか、ほぼ100%の会社が)使っているソフトウエアの最大手M社から私の携帯に電話がかかってきました。調査に協力して欲しいとのことです。聞いてみると、所要時間は5分とのこと。

世界有数のIT企業ですよ!
そんな会社が電話でのアンケート調査なんておかしくないですか?

しかも、他社のように「回答者全員にクオカードプレゼント」とか、「抽選で10名様に...」といった特典はまったくありません。

なぜ私が日中の仕事時間を5分も割いて、この会社に無償で協力しなければならないのですか?
しかも今回はたまたまオフィスにいて電話を受けましたが、携帯に電話してくるということは、こちらが駅にいても電車にいても顧客先にいても構わないということですね。

逆にこちらが困ったときにサポートに電話してもメールしても、ほとんど相手にもしてくれないでしょう。

同じソフトウエアの大手A社は(当然ですが)ネットアンケートでした。これなら夜中とか自分が暇な時に回答できますし、何か見返りもあった気がします。

色々な意味でかつての勢いを失ってしまったM社。
時代の変化もありますが、こんなところにも要因がある気がします。
創業者G氏の大ファンの一人として、とても残念に思いました。
 
            
ビジネス/経済/仕事

「ウチの会社は狙われるような情報はないから大丈夫...」という大きな誤解

2014.09.24 Wednesday
        
何度か書きましたが、非常によくある誤解です。大きな誤解です。

パソコンでメールを使っている以上は、そこには顧客情報が満載です。それらが漏洩すると、たとえ数十件程度の規模で個人情報保護法には関係なくても問題です。企業としての信頼にかかわります。また、メールアカウントが乗っ取られると、メールが使えなくなってしまう可能性が高いのです。それだけでも業務に支障がでるはずです。

そして、もう一つの大きな誤解ですが...。

こうした悪質な攻撃は、別に大企業や有益な情報がある企業をターゲットにしているわけではありません。悪者の大半は、ランダムにすべてを狙っているのです。そして、たまたま進入に成功したところが大企業ならニュースになるだけの話です。

ニュースになっていないだけで、実際に被害を受けた中小企業は無数にあります。どの企業もターゲットとして狙われたわけではなく、機械的にあらゆる企業、ネットワークが狙われた結果、セキュリティ対策が甘かった企業が被害にあったというだけなのです。

これでもまだ、「ウチの会社は狙われるような情報はないから大丈夫。」と言えますか?
            
インターネット/最新技術

なぜか隣接する音量とチャンネルのボタン

2014.09.23 Tuesday
        
多くのリモコンで、こういう配置になっているようです。

sample.jpg
音量とチャンネルのボタンが同じ形で隣り合わせにあります。
写真はS社のテレビリモコンですが、P社も同じ配列でした。

これって、私にとってすごく使いにくいのです。

例えばテレビで感動的なシーンが始まったり、好きな音楽がかかったりして、リモコンを手にしてボリュームを上げようとすると... チャンネルが変わってしまいます!

一度くらい経験ありませんか?

同じ形で隣接してあるので、急いでやろうとすると間違ってしまいます。しかも映画などでは暗い部屋で見ることも多いですし、テレビに目が釘付けになっていることも多いので、リモコンをいちいち見て確認することもできません。

ユーザーの使いやすさを無視した設計だと思います。
しかもこれだけ普及しているものなのに、改善されないのが不思議です。

そういえば、先日書いた、送信ボタンとリセットボタンの例に似ていますね。

ユーザーが間違って押すことも考えた上での配置は、ホームページの設計でも他のことでも、とても大切だと思います。
            
格安ホームページ作成/SEO

否定から始まる他人の評価

2014.09.22 Monday
        
残念ながら、人でも会社でも、とにかく他を評価するときは否定から始まりがちです。特に仕事の場合で、ライバルを評価する時は9割くらい否定ではないでしょうか?

商売敵のこと、恋敵のこと...。なんでも同じです。

私達の業界で言えば、他社が作ったホームページを見るとき、それがどんなに素晴らしいものでも、「ソースコードが間違いだらけですね。」「スペースのとり方がおかしいです。」などなど、とにかくあら捜しをして、それを突っつくものです。翻訳でも、「これは不自然な英語ですよ。アメリカ人はこんな言い方は絶対にしません。」なんていいます。(でも実際は、アメリカ人が書いた英語だったりします...。)

で、それを聞いた人に十分な知識がないとか、もともとの内容に疑問を持っているときなどは、「やっぱりそうか。何かおかしいと思った。」と、そんなことを信じてしまうものです。

私自身は、ライバルの悪口をいうのは大嫌いです。
たとえ間違いがあった時でも、いい点を先に説明してから、「でもこの辺は弱いようですね。」という説明をするように心がけています。

一方的な否定や悪口は、聞く人によっては反対に不信感を持たれるものだと思うのです。
            
ビジネス/経済/仕事

英語のフォントと日本語のフォント

2014.09.21 Sunday
        
非常によくあることなのですが...。

日本企業のホームページで、英語ページを見ると、こんなフォント(字体)が使われていることがあります。

sample.jpg
なんとなく読みにくいのです。特に普段英語を読みなれている人なら、結構読みづらいと思います。

これは日本語のMSゴシックというフォントが使われているからです。
一方、欧米で一般的に使われているフォントに置き換えてみると、こんな感じです。



こちらの方が英語として洗礼されていて、ずっと読みやすいですね。

日本語ページでMSゴシックを設定してあり、英語も日本語ページをそのまま英語に置き換えただけの場合、フォントがMSゴシックのままなので、上のような表示になってしまいます。

日本語ホームページに英語ページを併設する場合、英語には英語用のフォントを指定しないと、こういうことになってしまうのです。

※ちなみに、MSゴシックが入っていない欧米のパソコンやマックパソコン、スマホなどで見ると、また違う表示になります。
 
            
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